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⭐ 院長の想い

 全国における年間の猫の殺処分頭数は、平成元年には概ね32.8万頭でしたが、35年を経て令和5年には7千頭弱まで減ってきました(環境省統計)。約32万頭減少したことは、動物愛護に対する考え方が浸透してきたことや、様々なボランティア活動法律の改正行政対応などが少しずつ浸透してきた結果です。

 

 殺処分頭数が少なくなってきたとはいえ、それは全体の数のことであって、複雑な問題を抱えた課題は多く、まだ道半ばです。

 そもそも、人のそばで生きているだけの猫を殺処分せざるを得ない状況って・・・

 

 猫の殺処分につながる理由は多様ですが、その中で「猫のため」と思って餌をあげているのに、それが結果として猫のためではなく、「猫の問題」となってしまうケースが多くみられます。

 猫に手を差し伸べたくなる気持ちが生まれてくるのは理解できます。ただし、目の前の猫に手を差し伸べるのであれば、その後産まれてくる猫たちや、地域で暮らす人たちへの影響も考えたうえで、責任をもって、どんな方法で手を差し伸べるかを考えて行動しましょう。

 

 いろんな地域で起こっている猫の問題に対し、それを解決しようといろいろな分野の方々が協力しながらがんばって活動を続けていただいています。

 しかし、この問題は一朝一夕に解決するというわけにはいきません。

 動物愛護について広く啓発をし、浸透させなければならないのはもちろん、今、問題となっているケース一つ一つ地道に粘り強く対応していく必要があります。

 

 繁殖制限は問題解決に向けた重要な手段の一つです。スペイクリニックはそのお手伝いをしています。

 不妊去勢手術に対する抵抗感や経費面での壁を低くし、殺処分という不幸な結末を迎える猫がいなくなることを願っています。

 

 猫に関わる人たちの想いをあつめて、それぞれができることを協力し、適正な飼育環境と適正な頭数において、地域の中で人と猫が心地よい生活を過ごせる世の中を目指しましょう

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